受験よ、ありがとう。
いってきます。の背中にそっと
今日は受験日。
あと1か月！って言っていたのに
あっという間に時はすぎて。。。
前日も
「用意したの？」
「ママとやるから大丈夫」
「へ？あなたの受験でしょ？
自分でやらなきゃ！」
と言いながら
「三角定規入ってる？」
「雨具は？」
「上靴は？」
心配で結局口と手が出してしまう。。
当日も
バタバタと玄関で見送るとき
背中にむかって声をかける。
「がんばれ！大丈夫だから！」
息子が
「なんで大丈夫ってわかんの？(笑)」
「だって私の息子なんだから！」
それを聞いた息子は
あきれ顔をして、そして
とってもいい顔でわらってた。
応援隊隊長にならなきゃ
ドアが閉まる瞬間に
「ありがと」
私を見ずに小さく言った息子。
そう聞いた瞬間に
いろんな感情がまぜこぜになって
グッと胸があつくなった。
ママっ子で甘えただけど
クールに見せたくて背伸びしてた
小学校時代
お兄ちゃんがいるせいか
競争心丸出しで
ダメなとこだけ真似て
反抗しまくった中学時代
それがもう高校生になるんだ
こんなに手をかることも
なくなる。
大人の男に向かって
自分の人生を
自分で歩いて行くんだな
ちゃんと成長してくれてる。
それがとてもうれしい。
いくつになっても
子どもは子どもだから
いつまでも心配し続けるだろうけど
これからは
マネージャーではなくて
１番の応援隊長にならないと。
気合をいれなおすと同時に
ちょっぴりさみしくなった。
一緒に成長できてるかな？
シーンとなった部屋で
ほっとしながらコーヒーを
飲みながら考えてみた。
子どもって節目節目があるから
成長を感じられるけど
私は成長できてるかな？
子どもが生まれたとき
私も母親として生まれたて。
子どもと一緒に
成長してるだろうか？
偉そうに大人ぶるだけで
子どもに寄り添って
一緒に手をとって歩いてこれてるかな？
後悔はいっぱい。
あの時こうしてあげてたら
こうしてやっていればよかったとか。
でも、後悔してたら
子どもに申し訳ない！
選んだことが間違いでなかった
この選択でよかった！って
子どもに思ってもらえるように
フォローしてやるの母の役目。
口答えして、偉そうに言って
こんちくしょー！
もう知らん！
って思うこともあるけど
やっぱり大事だから。
事故とか病気とか事件とかで
子どもがいなくなってしまった人もいる。
それを思えばここに
生きていてくれることは
当たり前じゃないんですよね。
口答えや反抗したら
自己表現できた成長のあかし。
それがおさまれば
自己コントロールできたあかし。
イライラすることも
泣きたくなることも
いっぱいあるけど
子どもと一緒に成長していこう！
せっかく母親になれたんだから
楽しく死ぬまで母やっていこう！
「我が生涯に一片の悔いなし！」
そう言えるように。
